iOS9は、最新バージョンのOSにもかかわらず、旧型製品も対象機器に含まれるということで、話題になっています。
いまだにiPhone4sを現役で使っている身としては、とても気になっていました。
動くには動くが強烈な不具合に悩まされる
OS9.0は、アップデート時にフリーズする不具合がネット上で報告されていましたので見送り、対策版のiOS9.0.1リリース時にアップデートしました。
旧型デバイスでも快適に動くことが売りのiOS9でしたが、正直な印象は「アップデートしなければよかった」です。
動作がかなり重くなってしまいました。
アプリの立ち上がりは遅くなるし、アプリによっては長時間使っていると、メモリリークでもしているかのように動作が重くなり、スクロールもカクカク状態になっていきます。
標準機能であるキーボードの立ち上がりも異常に遅くなります。パスワード入力を求められるときでさえも、キーボード待ちがかなり長いです。
そして致命的に使いづらくなる不具合が、後々まで続く、アプリのアップデートに失敗することです。
iOS9.0.2へのアップデートで若干の改善が見られました。
アプリの起動やスワイプの引っ掛かりなどが改善され、動作が少し早くなりました。
しかし致命的なアプリのアップデート失敗は、そのままです。
アップデートしようとすると、ダウンロード・インストールの進行表示がいっぱいになったところで止まります。
この段階で、表示上はアップデート完了欄へ移動されます。
いつまでたっても進行表示が完了状態にならないのでタップすると、再度ダウンロードをやり直しているような表示になり・・・
デバイス上に存在していないことを示すクラウド表示になってしまいます。
こうなってしまうと、しばらくしてアップデートの欄からも消えてしまいます。
画面上では、この状態のアイコン表示が残ったままで、アップしても反応が無く、消すことも出来ません。
こうなってしまうとiPhone自体を再起動するしかありません。
再起動後、購入済みアプリを見つけてクラウドインストールするしかなくなります。
いちおうインストールし直すと使えるようになるのですが、ここでも不思議な動作を起こします。
デバイス上にないアプリをインストールしているような操作をしているのですが、インストールされたアプリは、元に配置していた場所に現れます。
この動作でアプリが消えた状態でitunes同期すると、消えていたはずのアプリがデバイス上に、新規インストールした時の位置に現れます。
表示上は消えて操作もできなくなりますが、デバイス上ではアップデートが完了していることになっているのでしょうか?
iOS9.1でも改善されず
記事執筆時点でリリースされた直後の最新OS、iOS9.1のアップデート内容に気になる表示がありました。
これは期待できる!ということで早速アップデートしてみました。
が、改善されません。
OS全体の動きは、更に改善され軽く動くようになってきましたが、アプリのアップデート問題、一部アプリの長時間使用すると重くなる問題、キーボードの起動時間の問題は残りました。
アップデートに失敗する頻度が若干少なくなっていたり、重くなるまでの時間が伸びていたり、キーボードの起動も気持ち短くなったり、若干の改善は感じられますが、依然として不具合は残ったままとなっています。
まとめ
所有しているiPhone4sは、当時の香港バージョンのSIMフリー機を個人輸入で購入したものですので、環境の個体差もあるかもしれません。
しかしながら、個人的な見解としては、現時点でiPhone4sへのiOS9アップデートはおすすめしません。
iOS7からアップデートしていないiPad2のほうが、動作自体は快適です。
どうしても最新OSでないと動かないアプリを使いたいとかでない限り、旧OSのままでいたほうが幸せです。
私の場合は、どうしてもカシオのChordana Composerというアプリを使いたくて、当時のiOS8にアップデートしたのが運の尽きでした。
iPhone4sはiOS7までで止めておくほうが、動作的には一番安定していて速度も十分だと思います。
ただ今後は、アプリが旧OSを対象外にしていくので、割りきって使うか最新のiPhoneに買い換えるか検討しないといけませんね。
最新のiPhone買い換えを躊躇する最大の要因は、大きすぎるサイズと値段(本体+キャリアの基本契約コース)とSIMフリー化の動向です。
今が一番の過渡期ですよね。
Chordana Composer (コーダナ コンポーザー)
価格: ¥600(記事公開時)
サイズ: 75.6 MB
カテゴリ: ミュージック