標準ズームレンズの SEL1855 と広角単焦点レンズ、通称パンケーキの SEL16F28 の2本体制で天体写真やブログ用の画像、動画撮影などを楽しんでいましたが、更に望遠レンズを仲間に迎えました。
何故望遠レンズ?
風景や星の撮影、物撮りなどは、十分カバーできていましたが、天体でも月の撮影や野鳥などを撮影しようとすると、標準ズームと広角レンズでは対象物が小さくなりすぎて対応しきれないことがわかりました。
スーパームーンなどの天体イベントできれいに撮りたいのに、全く対応できませんでした。
トリミングベースとしても小さすぎて使えません。
撮影時から画面いっぱいになるほどの超望遠は、取り回しも大変なので求めていませんが、せめてトリミング前提である程度はベースとして使える画像が撮れるレンズを物色しました。
望遠ズームレンズ SEL55210
NEX-5R のダブルレンズキットについてくる望遠ズームレンズ SEL55210 です。
選択理由は、ズバリ価格の安さです。
210mm までありますので、普通の望遠レンズの 200mm より 10mm 多いです。
この 10mm が意外と効いてきます。
さらに Sony 純正のこのレンズは、Sony のファストハイブリット AF 対応ですので、ピント合わせが超高速で行なえます。
NEX-5R は連射速度にも定評がありますので、この組み合わせで野鳥撮影など、高速で移動する遠くの物体を捉えるには、最適な組み合わせです。
標準ズームレンズ SEL1855 と撮り比べ
標準ズームレンズの SEL1855 (18-55mm f3.6-5.6)の 55mm 側と、どのような違いが出るのか、撮り比べてみました。
標準ズームレンズ SEL1855 の最長端は 55mm です。望遠ズームレンズの SEL55210 の最短端と数値的には同じですが、違いはあるのでしょうか。
標準ズームレンズ SEL1855 は、35mm 換算で、27-82.5mm です。
最短焦点距離から 55mm まで拡大していくとこんな感じ。(16:9になってました)
望遠ズームレンズ SEL55210 の 35mm 換算は、82.5-315mm です。
画角的には 300mm 超えてるのですね。
55mm 撮り比べ
SEL1855 と SEL55210 の 55mm を比べてみました。
画角
画角的には、ほぼ違いは見られませんでした。
f 値の違いのためか、ピントに違いが見られました。
SEL16F28 は、手前の葉にピントが合っていますが、SEL55210 では、奥の葉に合焦しています。
ボケ味
続いてボケ具合を比べてみます。
・SEL1855 の画像。
SEL1855 55mm 1/15 f5.6
SEL1855 の最長端、55mm です。
手前にピントが合い、奥がいい感じにボケています。
・SEL55210 の画像。
SEL55210 55mm 1/15 f4.5
ここでもピントの合焦位置に違いが見られました。
SEL1855 55mm 1/15 f5.6
SEL1855 のほうは、手前で合焦できますが、SEL55210 は、どうやっても奥にピントが行きます。
SEL1855 55mm 1/15 f5.6
奥にピントを合わせるとこんな感じ。綺麗に前ボケします。
SEL55210 55mm 1/15 f4.5
SEL55210 は、無理やり手前にピントを持ってきても合焦できませんでした。
やはり望遠レンズは同じ焦点距離でも、短焦点側は苦手なようです。
まとめ
当初望遠レンズには、あまり興味がなかったのですが、遠くのものを撮る機会が増えると、やはり必要性を感じてきます。
ダブルレンズキットが広角から望遠まで幅広く対応できるよう、考えられていることがよくわかりました。
カメラ購入のきっかけが何にせよ、最初気にもしていなかった被写体に突如興味を持ち始めることって、ままあることだと思います。
その度に被写体に合ったレンズを買い足していければ良いですが、なかなか難しいこともあります。
レンズだけを選んでいると無駄に高価な良いレンズが欲しくなりますが、無理して購入してすぐに熱が冷めて別の被写体を追いかけだしたりすることがあることを考えると、キットレンズのように安価でありながらオールマイティに使えるレンズを持っておくのも良いことかもしれません。
キットレンズに不満が出始めてから買い替えを検討すれば、どこに不満があるのか、何が必要なのかもわかっている分、無駄な出費も抑えられます。
動画撮影をしていると NEX-5R が熱暴走で止まってしまいます。新しい Sony の α シリーズは、対策されているのでしょうか。
slog 撮影にも興味があるので、最近色々レヴューを見て回っています。