久しぶりのオーディオネタです。
最近、TVや映画などの映像作品をあまり見なくなり、代わりに家でも音楽を聴く頻度が増えてきました。
音楽を聞く機会が増えると、もっと良い音で聴きたくなってきて、オーディオ熱が再燃しそうな感じです。
KEF iQ3の特性
我が家のメインスピーカーは英国のブランド KEF の iQ3 というブックシェルフタイプのものです。
ブックシェルフタイプにしてはやや大きめのiQ3は、当時その性能の高さに見合わない安価な価格設定という抜群のコストパフォーマンスで話題になっていました。
およそ10年近く前にオーディオショップで視聴して購入しました。
Uni Qドライバーと言われる、16pウーファーのセンター部分に19oドームツイーターを配置した同軸ユニットにフロントバスレフの筐体から出てくる音の最大の特徴は、点音源と言われる抜群の定位感の高さと高音域のクリアさでしょう。
設置位置を神経質に細かく詰めなくても、2つのスピーカーの真ん中にビシっと定位してくれます。
全体の音のイメージなは、ナチュラルで温かみのある感じです。低音もブックシェルフとしては大型なため、シッカリと出ています。高音域のヌケが良いので、女性ボーカールやJazzを聞くには相性抜群です。
AVアンプを使ってサラウンドのメインスピーカーとして使うことを念頭にセッティングしていたため、フロントスピーカーやサラウンドスピーカーとのバランスを重視した配置に、低域はサブウーファーにおまかせといった使用法でした。
一応スピーカースタンドとインシュレータを使っていましたが、どちらかと言うとスピーカーの高さ合わせの意味合いが強いものでした。
音楽をもっと良い音で聴きたくなると、若干のセッティング変更をしたくなります。
特に特徴の1つであるナチュラルでウォーミーな音質は、悪く言うと若干篭って聞こえるように感じてしまいます。
もう少しクリアに聞こえる音質に調整したいと思い、インシュレーターを変更してみることにしました。
真鍮製オーディオインシュレーター
今まで使っていたインシュレーターは、audio-technica AT6099というハイブリットタイプのものでした。
真鍮製のボディに防振ゴムを併用したタイプで、十分な重さも感じられ、しかも滑りにくく設置も容易です。
3点支持で設置しているのため、スピーカー底面の接地面積が少なく、設置場所の影響を抑えられます。
今回の変更目的は、”クリアさを求める”ということで、ハイブリットタイプではなくオール真鍮製のものをチョイスしました。
上部パーツ。所謂スパイクというものでしょうか。
ネジ式で長さの調整もできるようです。高さ調整のほか音質にも影響ありそうですね。
下部パーツ。所謂スパイク受けですね。
スパイクタイプは接地面積がさらに抑えられるため、設置場所がスタンドでなく普通のラックの上や床面直置きなどでも影響を最小限に抑えられます。スピーカー本体の振動のみで音を出すことが出来るため、雑味のないスピーカー本来の特性が楽しめます。
設置
AT6099を外します。接地面がゴムなので滑らないの良いのですが、長年動かさなかったので、シッカリ張り付いていました。
スパイク受けを設置。
オール真鍮だと滑りますね。位置調整はしやすいですが、気をつけないとすぐずれそうです。
スパイク側設置。
こちらもスベリ止めになるものがないため、簡単にズレます。
3点支持で設置。
一人での設置は、困難を極めました。簡単に滑ってしまいます。
結果は
変えて正解でした!
ゴム足部分がなくなって、オール真鍮製になったことで、良い意味で金属感というか高域のクリアさが増しました。
篭っていたように感じられた音が、ベールを一枚取り払ったような透明感を感じさせてくれます。
とくに弦楽器の響き、管楽器の金属感、女性ボーカルの艶かしさが思った以上に増して、一聴してゾクッとするなんとも言えない感動がありました。
10年近く使っている同じスピーカーで、音の変化にこんなに感動できるとは思っていませんでした。
まとめ
長期間使用して聞き飽きた感もあり、違うスピーカーに買い換えようかとも思っていましたが、今回の変更で改めて良いスピーカーだなと感じました。
購入時はAVサラウンド重視で、映画の臨場感を表現できるスピーカーをコストパフォーマンス優先で選びましたが、音楽面でも自分の好みにあったJazzや女性ボーカルものなどが得意分野のようです。
個人的な好みとして、低音バキバキよりクリアな透明感のある音質が好きなので、余計に今回の変化は感動できました。
そろそろAVアンプではなく、音楽用のプリメインアンプが欲しくなってきました。